■実験1.まず、私の環境(Host OS=Vista)で、ドライブ(デバイス)ごとのI/Oスループットを計測し、どのような使い方が適しているのか考えてみた。
■方法:
4GBほどのファイルを以下のようにコピー(マイコンピュータでctrl+c, ctrl+v)。時間を計測し、スループットを計算。
■結果:
a) HDD → HDD : 19MB/sec
b) HDD → SSD : 24MB/sec
c) SSD → HDD : 45MB/sec
d) SSD → SSD : 25MB/sec
■結論:
a), d) から、SSDは期待したほどには速くなかった。SSDの書き換え可能回数に上限があったり、書き換えのパフォーマンスが構造上ボトルネックになりうる事から、WikiPediaの言う通り「ページファイル、キャッシュ等には向かない」という事が分かりました。すこしがっかり。
一方c)からは、ディスクからの読み出しに時間の掛かる巨大なプログラムをSSDにインストールし、そのプログラムのワーク領域をHDDにする事が私の環境では最適と言えそうです。
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■実験2.先の実験結果を受けて、以下の環境を作り、速度を比較してみました。
アプリケーション、VMware server 2.0 (インストール用のファイルは230MB程度)を HDD/SSDにインストールし, さらに
仮想マシン、w2k pro をHDD/SSDにインストールし,
あらかじめPower on しておき、open the console / open the virtual machine をクリックしてから OSのログイン画面が表示されるまでの時間(以下、オープン時間と記します)を2,3度計測・比較して、SSD化の効果を検証します。
■結果:
a) HDD VMware
a-1) HDDのw2k オープン時間 約40秒
a-2) SSDのw2k オープン時間 約30秒
b) SSD VMware
b-1) HDDのw2k オープン時間 6, 30, 190秒
b-2) SSDのw2k オープン時間 6, 20, 70秒
b-1), b-2) では、オープン時間にばらつきがありました。
仮想マシンの power on 後、十分に待って、ホストOSのHDDアクセスが完全に無くなった状態で、オープンする場合(左)と、仮想マシンの power on 後、すぐにオープンする場合(右)、その中間で差がありました。
今になってみると、実験a)HDD VMwareの計測でも、同様にじっくり時間をおいたらどうなるか、しっかりみとかないと駄目じゃん。確か、HDD VMwareは 比較的早くディスクアクセスが無くなったような、でもそれじゃ説明がなりたたない。いや、ディスクアクセスは やっぱり無かったのだ、ということにして、以下結論。
■結論:
・ power on済みのw2kのオープンには、従来30~40秒掛かっていたが、6秒程度に短縮されました。SSD化による、明らかな効果というか、これなら起動時間を十分我慢できます。
・ a)に比べて、b)は、5~6倍のパフォーマンスで、実験1から想像していたHDD/SSDパフォーマンス比以上の効果がありました。オープンってコンソールへの接続だけですから、今まで時間が掛かりすぎていたとも言えますね。
SSDにインストールしたプログラムファイル(複数。全体で540MB程度)は、実験1で使用した単一の4GB程度のファイルに比べて、一つ一つは小さく、分散配置されていて、SSDがランダムアクセスに強いことの表れと思います。また、小さい多数のファイルにアクセスする事で、実験1に比べてドライブ、機器のキャッシュデバイス効果があった、と推察します。誰か詳しい方、丁寧に教えてください。
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