3個の脆弱性を追加 .. これら脆弱性はサイバー犯罪者によって積極的に悪用されていることが確認されている。影響を受ける主な製品やサービスは次のとおり。CVE-2021-38163 SAP - NetWeaverCVE-2016-2386 SAP - NetWeaverCVE-2016-2388 SAP - NetWeaver
→ 06.15 追記ここから
■スコアだけ重視しているとリスクを見落とすかも
Base Score は、8.x(HIGH)や5.x(MEDIUM)さえある点に注意が必要だ。
SAP NetWeaver (Visual Composer 7.0 RT) バージョン - 7.30, 7.31, 7.40, 7.50, 制限無しで、非管理ユーザーとして認証された攻撃者は、ネットワーク経由で悪意のあるファイルをアップロードして、 処理をトリガーすることができます。 これは、Java Serverプロセスの特権でOSコマンドを実行することができる、という事です。
これらのコマンドは、サーバー上のあらゆる情報の読み取りや変更、 サーバーのシャットダウンに使用され、 サーバを利用できなくなる可能性があります。
NIST: NVD Base Score: 8.8 HIGHCNA: SAP SE Base Score: 9.9 CRITICAL
SAP NetWeaver J2EE Engine 7.40 の UDDI サーバーに SQL インジェクションの脆弱性があり、リモートの攻撃者に、特定されていないベクトルを介して任意の SQL コマンドを実行される可能性があります(別名 SAP Security Note 2101079)。
NIST: NVD Base Score: 9.8 CRITICAL
SAP NetWeaver AS JAVA 7.4 の Universal Worklist Configuration は、リモートの攻撃者が細工した HTTP リクエストを介して機密性の高いユーザー情報を取得することを可能にします(SAP Security Note 2256846)。
NIST: NVD Base Score: 5.3 MEDIUM
■KEVの活用提言
「Known Exploited Vulnerabilities Catalog (KEV)に挙がっているものは、脆弱性の悪用が起きているので、スコアが低くても早期対応すべき。その代わりに、スコアが高くても、KEVに挙がっていないものは優先順位を下げて、労力配分を調整しても良い。」と先日の”セキュリテ
一方「KEVに無いからといって安全とは限らない」とも。結局、エンドレスにやり続けなければならないのである。
← 06.15 追記ここまで
■SAPの脆弱性管理の死角
SAP CRM, 7.01, 7.02,7.30, 7.31, 7.33, 7.54 では、ユーザが提供するパス情報の検証が不十分なため、「
親ディレクトリにトラバースする」を表す文字がファイル API に渡されてしまうことがあります。 (訳者注、しかし直ちにOS上の何かが露呈する、
とは書かれていない)
NIST: NVD Base Score: 6.6 MEDIUM
CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.6 (警告) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃に必要な特権レベル: 高
- 利用者の関与: 不要
- 影響の想定範囲: 変更あり
- 機密性への影響(C): 低
- 完全性への影響(I): 低
- 可用性への影響(A): 低
想定される影響
情報を取得される、情報を改ざんされる、およびサービス運用妨害 (DoS) 状態にされる可能性があります。
対策
ベンダより正式な対策が公開されています。
ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報
SAP
SAP Security Patch Day (Blog) : February 2018 (2547431)
SAP Solution Manager (User Experience Monitoring), version- 7.2, Missing Authentication Check が原因で、Solution Manager に接続されたすべての SMDAgents が完全に危険にさらされるサービスのための認証が実行されません
。
NIST: NVD Base Score: 9.8 CRITICAL
CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃に必要な特権レベル: 不要
- 利用者の関与: 不要
- 影響の想定範囲: 変更なし
- 機密性への影響(C): 高
- 完全性への影響(I): 高
- 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム
SAP
SAP Solution Manager 7.2
想定される影響
情報を取得される、情報を改ざんされる、およびサービス運用妨害 (DoS) 状態にされる可能性があります
対策
ベンダより正式な対策が公開されています。
ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報
SAP
SAP Security Patch Day (Blog) : SAP Security Patch Day - March 2020
←Note# 2890213
YouTube版
Part 1. https://youtu.be/buNvzUrirmw
Part 2. https://youtu.be/oaSCGYkThaE
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